サイト概要
Patreon、Pixiv、Fanbox、Discord——別々の場所に流れていくクリエイターの投稿を、ひとつの棚にまとめ直す。Pawchiveは、自らを「Kemonoを土台にした公開アーカイバ」と名乗るサイトだ。作品をその場で見せて終わりにするのではなく、投稿そのものを集めて検索できる形に整え、見つけやすく並べることを役割にしている。
この四つの場は、いずれも作者が支援者に向けて投稿を出す場所として知られる。そこへ置かれた内容を横断して扱うのが、この倉庫の役割になる。動画を大量に並べた配信サービスでも、写真をまとめた閲覧所でもなく、個人が積み上げてきた投稿そのものを対象にしている点が、輪郭をはっきりさせている。
中身を支えているのは、投稿する側の参加だ。公式の説明には、ここに集まる人たちがコンテンツをアップロードし、検索と整理がしやすい形で共有すると記されている。運営が作品を抱え込むのではなく、集まった投稿をどう見つけやすくするかを軸に組み立てられている。成人向けディレクトリでの区分はエロアニメサイト。本数の多さで選ぶのではなく、作者の名前を追いかけながら見ていく場である。
集まる投稿は、作者という単位と、一本ずつの投稿という単位の両方から見渡せる。公式の案内もその二つを柱に置いており、作者の側から入っても、投稿の側から入っても、同じ倉庫の中身に行き着く。投稿にはタグが付き、気に入ったものはお気に入りとして手元に残せる。公開アーカイブという言葉には、流れていく投稿をあとからでもたどれる形で置いておくという考え方が含まれていて、新作だけを追う場所とは性格が違ってくる。
ただし、中身に触れるには登録が要る。よくある質問のページには、コンテンツは登録した利用者だけが利用できると書かれ、ログイン用と新規登録用の入口がそれぞれ用意されている。会費や支払いの有無については公式の説明からは読み取れず、無料の倉庫とも会員制の場とも決めつけられない。条件が示されていない以上、そこは判断材料が足りないままになる。
題材の名前がすでに頭にあるなら、タグから入るのが分かりやすい。気になる言葉をひとつ選んで、同じタグの付いた投稿をたどると、名前だけは知っていた作家の積み上げがまとまった形で見えてくる。



